DHAが不足すると体にどんな影響があるのか?

青魚に多く含まれているDHAは、私たちの健康を維持するために、是非とも積極的に摂取したい大事な栄養素の一つです。

では、仮にこの大切な栄養素が不足してしまうと、私たちの体にはいったいどんな影響があるのでしょうか。

基本的に言って、DHAには血中コレステロールを減少させる上で重要な働きがあることで知られています。コレステロール値を下げることに加えて、コレステロールの質を改善するという効果も持っています。

つまり、血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすということです。

こうした働きを持つ大事な栄養素が不足してしまうと、当然のことながら、血中コレステロールは上がり、血液はドロドロになってしまいます。結果として、血栓ができやすくなったり、動脈硬化や心疾患になりやすくなったりすると言われています。

また、必須脂肪酸の一つであるDHAには、大事な脳や神経細胞に対する作用もあると考えられています。そう言える理由は、この栄養素を摂取することによって、脳内のセロトニンの働きを強めることができると言われていることにあります。

逆にこの栄養素が不足してしまうと、うつ病のような気分の低下を経験したり、認知症などのような脳機能の低下を経験したりする可能性があると言われています。

簡単に言えば、大事な脳や神経細胞の老化を引き起こしてしまうということです。

生理痛の軽減にもDHAは効果的というのは本当?

さらに、たいへん多くの女性が毎月訪れる生理による生理痛に悩んでいることでしょう。実は、DHAには、生理痛を緩和させる働きがあると言われています。

一般に、生理痛の原因となるのはプロスタグランジンと呼ばれる成分ですが、その働きを抑制できるのがこの栄養素であるというわけです。

それで、仮にこの栄養素が不足してしまうと同時に、冷え性や脂肪過多といった要素が重なるならば、プロスタグランジンが過剰に分泌して、強い生理痛を経験する可能性があると言えるでしょう。

これらに加えて、DHAにはもう一つ別の働きがあります。それは、アレルギー症状を改善するというものです。

オメガ3系脂肪酸であるこの栄養素は、体内の脂肪バランスを整えることができます。それによってアレルギーを抑制できるというわけです。

そのため、この栄養素が不足してしまうと、その影響はてきめんでしょう。もともとアレルギー体質に悩む人などは、その症状を悪化させてしまうことになりかねないのです。

DHAは過剰摂取による副作用の心配は無い?

DHAは血流を改善してくれるので、動脈硬化やEDを予防してくれたり、認知症を予防してくれるなどの効果で注目を集めている成分のひとつです。

集中力を高めたいと言う人にも人気があるので 、EPAとともにサプリメントとして販売されていることが多いのですが、ここで気になってくるのが副作用の問題です。

基本的に食べ物に含まれている成分のひとつなので副作用の心配はないとされているのですが、過剰摂取による健康被害などはどうなのか?と気にする人も多いようです。

基本的にDHAの摂取で副作用を気にすることは無い

まず基本として、DHAは上記にも述べたように青魚など食べ物に含まれている成分なので、摂取することによる副作用はほとんどないと言われています。

これはEPAにも同様に言われていることであり、通常量を摂取することによって何か健康被害などの問題は出ることはないとされています。

そして過剰摂取に関しても、実はDHAやEPAは多量に体に取り込んだとしてもそれが全て体内に吸収されると言うわけではなく、必要な量以上に摂取してしまったものは体外に排出されてしまうと言う特徴を持っています。

なので、DHAの効果を期待して必要以上にサプリメントを服用したところで意味がないということになりますし、過剰摂取そのものが起きることがないので、それによって副作用が起きると言う心配もないわけです。

ただし、注意しておきたいのがDHAもEPAも脂肪酸と呼ばれる種類の成分となっているので、多量に摂取してしまうと消化しにくくなってしまうため、胃腸の負担になってしまうという点です。

ですので、食膳や空腹状態など胃腸がまだ活発に動いていない時に摂取してしまうと、胃腸が弱い人の場合は胃もたれや吐き気などの不快感を覚えることがあるとされています。

ほかにも、下痢になってしまう可能性もあるので、胃腸が弱い場合は負担を減らして摂取したほうが良いため、食後にサプリメントを服用することが推奨されています。

それ以外のケースに目を向けますと、食前や空腹時に摂取しても問題ないですし、むしろそのタイミングの方が吸収されやすいので、サプリメントを飲むならこのタイミングのほうが良いでしょう。

ほかにも、ワーファリンやワルファリンカリウムなどの血液を固まりにくくする薬を服用していると言う人の場合、DHAやEPAのサプリメントを服用すると同じような効果を持っているものなので、相乗効果が掛かりさらに血液が固まりにくくなってしまいます。

そのため、出血した際に血が止まりにくくなってしまうので、このような薬を服用している人は過剰摂取でなくても一緒に飲まない方がいいと言われています。

DHAは血中コレステロールを下げる効果があるって本当?

DHAはドコサヘキサエン酸を略した呼び方で、不飽和脂肪酸の一種になります。不飽和脂肪酸とは、主に魚の油に含まれている成分で生活習慣病を予防する効果が期待できます。

もともと日本では、肉よりも魚を中心に食べる食習慣をしていましたが、近年では食の欧米化が進むことによって摂取量が減ってきている成分でもあります。

その分生活習慣病のリスクも高くなってきており、問題となっているのが現状です。

不飽和脂肪酸であるDHAも脂質の一種ですが、牛肉や豚肉から摂取する動物性脂質とは異なり血液中の中性脂肪を減らして、血液をサラサラにする効果が得られます。

この効果から、血中コレステロール値を下げるのにも有効だとされています。

DHAは中性脂肪の対策にもいい?

中性脂肪もコレステロールも体には必要な物質ですが、多すぎると中性脂肪は体脂肪になったり、動脈硬化の原因となってしまいます。

コレステロールも善玉コレステロールを減らして、悪玉コレステロールが増加してしまうと高コレステロール血症や高脂血症という病気になり動脈硬化につながってしまいます。

この二つは肝臓で作られて血液中に放出されます。肝臓から出てくるときには二つはくっついている状態で、血液中で徐々に分離していきます。

DHAは肝臓内での中性脂肪の合成を抑制するという働きがあります。

中性脂肪の合成を抑制することで、中性脂肪とコレステロールが肝臓から放出されることが抑えられるようになり、肝臓から放出された後のコレステロールが各組織に取り込まれやすくなることで体内の循環能力も向上するとされています。

つまり、摂取することで中性脂肪と血中コレステロールのふたつとも下げる効果があります。

DHAの多い食材としては、イワシやサバ、アユ、さんま、ブリなどの青魚に多く含まれています。しかし、不飽和脂肪酸は構造上とても酸素に反応しやすく壊れやすい性質を持っているため、焼いて食べてしまうと酸化したり流れてしまって含有量が低下してしまうことにつながります。

効率的に摂取するためには、青魚を煮物や刺身で食べることが良いとされています。

また、不飽和脂肪酸の酸化を防ぐためには抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、ビタミンAを多く含んでいる野菜や果物と同時に摂取することが酸化を防ぐためには有効です。脂ののった鮮度の高い魚を選ぶことも大切と言えます。

魚が苦手な場合には、DHAの配合されたサプリメントを利用することが生活習慣病を予防するためにもオススメです。